さて、前回は『住み替え①』で、マンションを購入したことをお話しました。
本日は、中古マンションの購入に伴い、リフォームと防音移設についての話になります。
防音室の移設
使用している防音室について
こちらは、高橋建設さんの『ミュージックキャビン』と言うものです。
元々大手ピアノ教室に勤めていたため、大手教室の防音室の性能を十分実感しておりました。教室の防音性能は、私としてはあまり納得のいくものではなく、マンションに入るなら、とにかく遮音効果に定評のあるものを導入したかったのです。
色々調べて決めた防音室が、引っ越しの際の移設も可能な上記の防音室でした。
この部屋の中でピアノを弾くと、防音室の外にはひそひそ声レベルの音の大きさになります。マンションの部屋の窓を閉めれば、外に音が漏れる事はほぼありませんでした。
※子供達が防音室内に入って、飛んだり跳ねたり大声で叫んでも、うるさくは聞こえません。。。
よって、今のマンションにピアノと共に越してから今まで、窓を閉めて弾いた上での騒音の苦情はありません。
そんな防音室ですが、移設には予想以上の苦労がありました。
移設は3か月待ち
まず初めに移設を防音施設業者に申し入れた時、『予約から3か月以上待ちです』と言われました。防音工事を専門に扱う業者は限られているためこの2~4月あたりは特に待ちが長くなってしまいます。
その上、防音室を入れる部屋自体がなかなか確定出来ませんでした。
防音室候補の部屋
①5.5畳の正方形に近い部屋
マンションを買う際に間取りをチェックして、目星を付けた部屋は、玄関入ってすぐの5.5畳の部屋でした。
防音室は引っ越しが出来るユニットタイプで、部屋の形や大きさに合わせて加工もして貰えます。ただ、どうしても元の部屋よりも狭くなる分、ピアノの大きさによっては必要最低限の広さが変わります。
正方形に近い5.5畳は、ピアノ(グランドC3)を斜めに置いても椅子を引く広さが取れませんでした。
②6.4畳 途中に梁が出て天井の下がりがある部屋
次に検討したのは、もう一つ隣の6.4畳。こちらは広さ十分でしたが、部屋の途中に梁が出っ張って、途中の天井が30cm程下がっていました。
防音室はマンション壁との接地面を出来るだけ作らず、音を伝わらせない工事になるため、梁があった場合、防音室の内側はより狭くなります(およそ1畳分は狭くなる)。床は持ち上がり天井は下がるため、梁から後ろは天井まで160cm程の高さしか取れない事になります。
そうなると、調律でピアノの蓋を開ける事も出来ません。
天井の梁は固くて崩すことは出来ませんし、床は配管などが通っていて下げる事も出来ませんでした。
最終的に和室を改造
悩みに悩んで....
③リビング隣の6畳和室
小さな部屋には入らないので、残る候補は和室。
本当は畳の部屋は残したかったのですが、そこしか候補は残って無く、既に2部屋分の設計図を描いて頂いてましたが和室の部屋で再度の設計をお願いしました。
和室には大きな押し入れもありましたが、防音室の外から扉を付けると使いづらくなるため、押し入れも一緒に防音室にしてもらえるように依頼をしました。
押し入れを防音室の外にすると、物入としての使い勝手は悪くなってしまいます。押し入れも防音室内部に引き入れ、そこに楽譜を並べるスペースとレッスン道具などを置ける場所を作ろうと目論んでおります。
また、床は畳を取り外し、その下の発泡スチロール材も外すと、防音設置しても高くならずフラットに近い高さに出来そうでした。
購入を決めて防音設置場所が決まるまで、およそ2か月。その間の試行錯誤はかなり気持ちに負荷があり、人生で初めて蕁麻疹が出た程です。
家族にも申し訳無い気持ちになりましたが、ピアノを手離す事は出来ません。同業の友人の中には、防音室の大きさに合わせてピアノを買い替えた、もしくは実家に置いていった、と言うような話も聞きましたが、うちは夫が『まあ、そこでいいんじゃない?』と言ってくれて、思い出のつまったピアノを残すことが出来ました。
他にも決める事が色々あり大変でしたが、とにかく防音室が決まった事でだいぶ気持ちも楽になりました。
今でも蕁麻疹は出ていて、薬も飲んでいますが、少しづつ良くなっています。
リフォーム会社の選定について
引っ越し先マンションの部屋を初めて見た時に、明るさに惹かれ、同時に複数の部屋や廊下の壁中の落書きにびっくりしました。
特にリビングには、かなり頑張って描いた落書きが。。(恐らく0歳1歳のお子様達が。。。)
壁に穴があるとか、建具にキズがある、と言う事はあまり無いのですが、とにかく壁紙の張替えとクリーニングは必須でした。
不動産会社A社の紹介業者
リフォームはまず、不動産会社と取引きのある業者に見積もりをお願いしました。こちらは、マンションを購入する際の値引き交渉にも使うため、あらゆるリフォームを入れての見積もりを出しました。
実際その費用分の下げは出来ませんでしたが、担当Tさんはかなり頑張ったと思います。物件高騰のこの時期に、80万下げて貰えました。
友人の紹介業者
友人の家族が、不動産関連の仕事を自営でしている関係で、取引先のリフォームやハウスクリーニングなど全般的に扱う会社を紹介してくれました。
お願いするリフォーム会社について、特に縛りはありません。
そこで、先の業者と同じ内容での見積もりを出して貰ったところ、紹介料なども無くやってくれると言う有難い話。かなりお安くして貰えたので、そちらでお願いする事にしました。
それから必要の無い工事を削除して、その後必要な工事を追加。
扉や壁の無い部屋もあったので、そこを新設することは決まっていましたが、更にリフォーム会社と防音工事の会社を引き合わせ相談して貰った上で、防音工事前の和室の畳・ふすま・障子・押し入れの撤去工事などをリフォーム会社にお願いする事が決まりました。
リフォーム工事に伴う手続き諸々
管理組合へ『工事施行願』を提出
こちらは、管理人さんに早々に頂き、2通に記入の上それぞれの業者から提出してもらえるようにお願いをしました。
リフォーム工事に伴い、近隣へのご挨拶
こちらに関しては、マンション引き渡しの翌日から工事が始まる関係で、かなり直前になってしまいました。
1か月半もの長きにわたる工期日程と共に、解体工事などで音が出る可能性もある事、実際の引っ越しの日時などを手紙にしたため、千円しないくらいの使いやすいタオルを用意した上で、ご挨拶に伺わせ頂きました。
我が家は角部屋になるため上下階それぞれ角から2軒、同じ階の2軒隣、管理人さんと合わせて7軒にご挨拶に伺いました。
皆さん感じの良い方ばかりで、ホッとしました。
リフォーム工事に必要な電気・水道の手配
水道に関しては、電話ですぐ対応が出来ました。
使用開始の日時を伝えて、特に立ち合いもいりませんでした。
ちなみに、使用中止に関しての手続きは、30~4日前ならインターネットで可能です。うちの場合、引っ越し先の使用開始と今までの家の中止の時期がずれるため、別々に手続きが必要ですが、中止と開始の時期が1ヶ月もズレなければ手続きも同時に出来ます。
電気に関しては立ち合いはいらないのですが、『メーター番号・アンペア数』のお知らせが必要でした。
マンションの引き渡しが済んでいなかったため、売り主さんに聞いてみましたが、結局
『メーター番号』が分からず、前日の引き渡し後に部屋まで行って確認をして、その後電話をして開通をお願いしました。
・玄関付近の外壁
・共有廊下のメーターボックス内
・部屋内部のブレーカー内部
ちなみに、『メーター番号』は明細書に記載されている『地点番号』とは異なります。
電気に関しては、前日でも間に合いました。
マンション引き渡し後の主要な設備の保証に関して
マンション等購入の際は以下のような契約があります。
引き渡し日から7日以内に、不具合が発見された場合、主要な設備(水廻り、エアコン、電気関係等)の中で、売主さんが故障は無いと申告した設備においてのみ、売主さんの負担にて修復を行う
ガスに関してはリフォーム工事で必要ないのですが、7日以内の機器の確認でガスが必要です。
ですので、ガス会社に3日間の一時使用をお願いしました。
ガスは、使用開始・中止のどちらも立ち合いが必要です。
ちなみにコンロは、ガスが来ていれば確認できますが、給湯機に関しては電気も必要です。
引き渡し当日の立ち合いでガスを開けてもらい、機器の確認が終わった3日後に止めてもらいました。
今後の予定としては、引っ越し当日の午前中に今のマンションのガスを止めてもらい、当日午後に新居のガスを開けてもらう予約をしています。
このブログを書きながら、そう言えば、エアコンの動作確認はしていないな、と思い出しました。週末中に確認してこようと思います。
無いと大変なのが給湯やコンロなので、最低限それが確認できれば良いかな、と言う気もしますが。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました!