こんばんは。
2021年度受検は、ほとんどの都立中で倍率低下となりましたが(一部上昇した学校もありますが)
出題形式の変更やコロナなどもあり、逆に翻弄された受検でもありました。
そんな中、私の身近で合格を勝ち取ったのはどんな子だったのでしょうか?
①難関私立中との併願も多い3科受検の都立A中学
そこまで積極的な子では無くて、どちらかと言えば恥ずかしがり屋さん。
親御さんの働きかけは無く、自分から都立中受検を希望し、都立専門塾で沢山のライバル達と抜きつ抜かれつの受検勉強を経て合格。
長く続けていた習い事がある。
②同じく 都立A中学
4年生の最初から、私立中受験塾に通い始め、5年生までは私立難関中と都立中を決めかねていたが、最終的に私立中を希望し進学予定。
ストイックで、全てにおいて負けず嫌い(それでも担任に恵まれず内申点はかなり低め)。
希望の私立中の専門コースでも、ほぼ上位をキープ。都立対策は過去問とZ会の作文、模試はenaの合判を一度だけ(一桁に名を連ねる)。
③2科受験の都立B中学
学校では友達も多く人気者。スポーツを受検時も続けていた。公文を幼稚園から続けていて、高校数学レベルまで進んでいた。受験は完全に本人主導。受験を決めてから、平日に通える個別塾と都立中の問題集で対策。
④同じく都立B中学
学校では大人しいタイプで、算数の習熟度別クラスでも当初は上で見たことはあまり無かった。都立中専門塾でも、上位クラスでは無かった。
とにかくお母様譲りの優しい子。
目指したいきさつは、お母様の意向が強い。お母様は子供への愛情がとても強く、とにかく、子供によりよい環境を望んで一生懸命でした。ただ、お母様も子供が合格するとは思っていなかった様子で。
合格してから、本人が自信を持ったのか、しっかりと挨拶してくれたことが印象的。
すごく頑張ったのだなと感じました。
3科の学校では、まぐれの合格はほぼ無いと塾の先生から聞いていました。
受検者レベルも高めなので、その中で上下は出来てしまいますが、学力が足りないのに合格して、入ってから苦労すると言うことが、2科受検の学校よりも低いそうです(学力差は少なめ)。
ただ2科の学校でも、自分がまぐれとか合格した理由が分からない、と思ったとしても、どこかに適性を見てもらって入ったことには代わりないでしょう。
特にどこの学校でも、ボーダーラインの熾烈さは一緒です。
入るまで頑張ったことは、学力レベルに関わらず、みんな変わり無いと思います。
入ってからは課題が多くて大変そうですが、周りの出来る子がいて、良い刺激を受けられることは確実です。
周りと過度に比べる子で無ければ、少し足りなくても逆に良い影響の方が大きいのではと思います。
自分の話にはなりますが、私は音大に入るまでは、ピアノは上手な方だと思っていました。
音大に入れば、周りは自分よりも上手な人ばかりですし、とんでも無く上手な子もいる。
そんな中にいれば、謙虚になりますし、ハッキリ言って自信を無くすことの方が多かったです。
それでも、卒業してから高校の時のピアノとは全然違って成長した自分に出会えます。
周りが自分よりも出来るって、これ以上いい環境はありません。
中学では息子にそんな環境は与えられませんでしたが、受検で『上には上がいる』と言う経験が出来たことは良かったです。
それと、都立中である程度決まってしまう進路も、まだ選ぶ余地があることを前向きに捉えられるようになってきました。
息子も私も、自分が行きたいと思っていた都立中以外には、全く何の思いも無いので、同じ学校で他の子がどこに合格したと聞いても、心が乱されることもありませんでした。
当初から考えていた、志望中に合格出来なかったのなら、また高校からリベンジすると言う気持ちからは、親子とも一ミリも変化はしていません。
それから
受検を通して情報を集めたり、私立中受験の友人がいたことで思った私の私見ですが
大学受験まで見据えれば(上の大学を目指すのであれば)、私立中受験の大幅な先取りの勉強は、大きな意味があると感じます。
都立中を目指した我が家でも、小学校時点の総勉強量も内容も、私立中受験の子達とは雲泥の差だと理解しました。
もちろん無理やり詰め込むことは出来ませんが、可能であればこの知識があると、都立中の合不合に関わらず今後に意味を持たす助けになるかも知れません。
例えば高校受験であっても、軽く中3レベルを超えるレベルに仕上げられれば、大学受験時に中高一貫の子達と対等に戦えるのでは無いでしょうか。
小学生時点の学習で、私立中塾の子達よりも少なかった分は、都立中受検での科目横断型、思考力を重視した学習の効果で、補える可能性はあると思います。
思考力があれば、学習の効果は高くなるからです。
ただ、頑張りは必要です。
息子の進路の希望はまだ分かりませんが、そんな親の気持ちは本人に話しています。
都立中は、倍率は以前よりも下がったとはいえ、そこまで低くはならず、受検者のレベルも上がって来ていると思います。
2022年度受検の方も、ご心配が多いとは思いますが、後悔の無いように頑張ってくださいね。
本日も最後までお読みいただき、有難うございました‼
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